簡単に作れる人形の芯材

堀田 幸雄

 

 教材として、「芯材」は売っている。時間がないときは、これを使うと便利である。

 年度の授業のとき、最初の芯材作りから始めたい。

 子どもたちが、芯材作りをすると、次の点に気づく。

 

     身体のプロポーションがわかる。

     身体の曲がり具合がわかる。


 以下に、芯材の作り方を示す。

 準備するもの

     14番の太さの針金(人形用)        ○ペンチ

     12番の太さの針金(スタンド用)      ○麻ひも

 
 14番の針金を、見本用に70pと35pに、1本ずつ切っておく。

 子どもたちは、見本の針金を、見本を見ながら、ペンチで切る。

 指示1 ペンチで、2本の針金の端を曲げなさい。

 

 次に針金に麻ひもをまいていく。

 これは、粘土のつけをよくするためである。

 指示2 片方の端に麻ひもを結びなさい。

     そして、クルクルとまいていきます。

 
 図1

グルグルと針金が見えなくなるほどまく子もいるが、あまりまきすぎなくてよい。

2本ともまき終えてから、70pの針金で身体を作る。

 指示3 70pの針金を使って、頭・胴体・足を作ります。

  

 針金を半分に折り曲げる。真ん中が頭となる。胴体は折り曲げた針金がくっつくようにする。

 最後に、足を折り曲げる。    図2

 

 今度は、手を身体に取り付ける。

 35pの針金を使う。75pの針金で作った身体に、35pの針金を肩の部分で交差させる。

 指示4 35pの針金は、手になります。

     肩のところで、交差させます。

     落ちないように麻ひもで結びます。

 

 図3

 どんなに強く結んでも、手が回ってしまう。

 次に、胴体を作る。

 指示5 胴体を作ります。太さは、手を胴体につけた太さと同じです。

 

 図4

 スタンドを作って、人形が立つようにする。

 12番の針金を使う。12番の針金は太いので、スタンドを作るには力がいる。

 1つのスタンドを作るには、12番の針金が40p以上必要である。

 指示6 スタンドを作ります。三角形の台を作りなさい。

 

 図5

 1辺が10pほどの三角形である。10pより小さいと、スタンドの役目をしない。

 端を折り曲げるには、非常に力を必要とする。

 1時間で、2体の人形とスタンド2つは作れる。